■遡行日記   11月01日(晴)
前回の終点、おいらん淵までは丹波までバスを使えたが、その先は車を使うしか手は無い.
アプローチが長くなったので、2日間で一気に笠取山の水干まで行こうと、幕営具一式を車に積み自宅を出る.
吉野街道のコンビニで食料を調達した後は、行き交う車も少ない青梅街道をノンストップでおいらん淵まで来て駐車.
後でここまで、車を取りに戻らなきゃならないと思うと気が重いが、ザックを背に歩き出す.
去年、笠取山へきた時は、この辺を車でサッ−と通過したのに....

おいらん淵の上、青梅街道が急勾配で大きくカーブした先が、一之瀬林道の入口.
この付近は、去年来た時より道がきれいになっていた
しばらくは急な登りで、見る間においらん淵が眼下になる.
一之瀬林道は、一之瀬川の右岸に沿い、藤尾山の裾をぐるっと巻いて行くが、谷底は遥か下で水音も聞こえない.
対岸から大常木谷が入り、さらに竜喰谷が合流すると、沢音も近くなってくる.
石楠花橋でやっと一ノ瀬川本谷の流れを見る.
橋を渡って左岸に移ると、林道は大きくカーブしつつ急登し、やがて、一之瀬高原の一角、二ノ瀬に入った.
林道の左右はキャンプ場、ロッジ、民宿が乱立/夏は結構賑わっているだろうが、晩秋のこの時期は全くひと気無し.
三ノ瀬から先は人家も無くなり、唐松林の中を林道が通っている.
中川橋を過ぎ、中島川橋の先で笠取山のもう一方の登山口”中島川口”になるが、ここからが遠かった!.
尾根の末端をグルリと廻り、深い杉林になって、やっと本谷を渡る作場平橋.12時45分到着.

登山口に車が3台、作場平橋を渡った広い駐車場にバスが1台駐車しており、みんな笠取山への登山者を乗せて来たらしい.
ここで遅い昼食のオニギリを喰ってから、おいらん淵まで車を取りに引き返す(疲れるね〜!).
また一之瀬林道を戻るのもシャクなので、作場平登山口のトイレの前から標識に従って”源流のみち”へ入り、一之瀬から林道へ
出る事にする.きれいに刈り払いされた静かな登山道が本谷に沿って続き、周りの紅葉とマッチして大変趣のある”みち”だった.
(但し、ひと気が無いので”熊”に出くわすのが恐く、終始、口笛を吹いて下ったので疲れた!).
一之瀬部落から、神金二小・中学校の脇を通り、立派な茅葺屋根の家を過ぎて一之瀬林道と合流.
(余りに茅葺屋根が見事だったので写真を撮ろうとしたら...この家の番犬?が出て来たので慌てて逃げた!)
石楠花橋を過ぎ、紅葉の素晴らしさも目に入らずひたすら下っていると、天の助けか、後から来た車が止まってくれた!.
一之瀬高原へ紅葉を見に来られたらしい年配のお二人で、これから青梅街道の柳沢峠を越え帰られるとの事.
あの長い林道を歩かずに済み、なんとも有難かった.
一之瀬林道入口でお礼を云って別れ(お名前も聞かなかった!反省!)、おかげで楽においらん淵へ戻れた.
車にザックを放りこんで、また、一之瀬林道から作場平口へバック.
登りに一汗かいた一之瀬林道も、車だとあっ〜と云う間に作場平口:14時30分着.

このまま目的の水干沢〜笠取山へ行けそうな気もしたが、時間が中途半端.えい、明日行けばいいや〜....
その内、どんどん登山者が下りて来てそれぞれの車、バスに乗って下山して行き、作場平口には誰も居なくなった.
広い枯れた草原の駐車場で、夕食のカップヌードルとスープ、コーヒ−を飲んだ後、明日登る予定の一之瀬川/水干沢出合い
までブラブラ往復.
天幕を張るのも面倒なので車で寝る事にしたが...昔、冬山で何度も体験した、長い、長〜い、夜が始まった.

■翌朝、起きると...周りは深いガスに包まれてる!.しばらく様子を見ている内に雨が降って来て最悪のお天気!.
 で...笠取山を断念し、下山!!. 帰りに小河内ダムへ寄ったら、10月に通った時見た桜が、まだ咲いていた

   追:一之瀬高原と素晴らしかった紅葉はココ

■遡行記録
     7:00 ・自宅/車
     9:30
 ・奥多摩駅
      :50
 ・小河内ダム
    10:20
 ・丹波
      :30
 ・おいらん淵(駐車)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10:35
・おいらん淵
  :40
・一之瀬林道入口
11:20
・石楠花橋
  :40
・二之瀬(オートキャンプ場)
12:00
・三之瀬(将監峠分岐)
  :10 ・中川橋
  :20
・中島川橋
  :25
・中島川登山口
  :45
・作場平橋(作場平登山口)
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    12:55 ・作場平橋 発
           
おいらん淵まで車を取りに戻る.
             ”源流のみち”を下山..

    13:10 ・一之瀬
      :25 ・神金小・中分校
      :30 ・一之瀬林道に出る
              石楠花橋の先で車に拾ってもらった!、
              一之瀬林道入口まで車

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    14:00 ・おいらん淵/車
           
車で、作場平橋に戻る.
      :30 ・作場平橋(駐車)
           
作場平登山口に泊.

=翌日は雨の為、下山=
     
注:自宅〜作場平登山口:約100Km/車

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06.11.01
10.おいらん淵〜作場平橋

山の日記