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06.10.27
宇宙科学研究本部”があったり、”宇宙航空研究開発本部”が
あったりで....この世界はかなりヤヤコシイ!.
今回は調布にある、宇宙航空研究開発本部の”航空宇宙技術
研究センタ−”を見学.HPはココ

日本の宇宙航空技術の中心的開発を行っている独立行政法人で
アクセスは、JR中央線・三鷹駅からバス.
ここでは常設の展示室と、風洞実験設備、月面車などを見学.

■展示室
2006年8月にリニューアルされたばかり.
・開館:月〜金/AM:10時〜PM:5時(土、日、祭日 休館)
<スペースミッションシュミレータ>
 
パイロット2名と乗客を乗せた”スペースプレーン”で 地球⇒
 宇宙ステーション⇒月 を往復して帰還するシュミレータ.
 こんな操縦ステックを動かすが、この時のパイロットは月面の
 着陸に失敗して全員横倒しとなった!.
<小型自動着陸実験機(ALFLEX)>
 地球と宇宙ステーション間を往復するスペースプレーン開発の為、その前段階の実験を
 行う小型自動着陸実験機(ALFLEX)の実物が展示されていた.
 日本版スペースシャトルと云うところか!.
<小型超音速実験機>
 ”次世代超音速機開発”用に作られた実験機の実物が展示されていた.
 ロケットで打ち上げられた後、マッハ2の速度で滑空させ、空力性能のデータを取得して、
 将来の日本製”コンコルド”を目指すらしい...

==それぞれのロードマップを見ると、”2020年、2025年”なんて予定年度が”簡単”に
   出ていたが....自分はその頃、ド−なっておるか???==

■施設、実験室
<風洞実験設備>

 風洞と云うのは、大型の扇風機?で風を送り、航空機の空力性能などを調べる設備.
 ここには、大小10以上の風洞設備があり、ヘリコプタ−などの低速領域(マッハ:0.2)〜ロケットなどの
 極超音速領域(マッハ:10)まで、各種の風洞実験が出来るそうである.
 もっとも、低速領域は扇風機?でも良いが、超音速域マッハ4になると扇風機ではこの速度が出せないので、
 建屋外の空気タンクに溜め込んだ圧縮空気を一気に噴出して実現している様.
 これがマッハ10になると、”真空吸い込み式”とか...構造は不明.
 しかし、残念ながら風洞実験室は次の実験準備中で入れず、建屋外からの見学になった.
<月面車>
 月の土壌を模擬した柔らかい砂礫の上で、月面車の走行試験をしていた.
 月面は細かく乾いた砂に覆われているためキャタピラを持った月面車が有利で、深さ20Cm、40度まで
 傾いても走行が可能だそうである.
<スペースデブリ除去衛星>
 宇宙には、これまで打ち上げた衛星の残骸など10Cm以上の物が9600個以上漂っていて、これらを
 ”宇宙ゴミ(スペースデブリ)”と云う.
 デブリ相互の衝突により、加速度的にデブリが増加していくそうである.
 これらが衛星や宇宙ステーションに衝突すると致命的な影響を及ぼす事になる.
 宇宙ゴミの回収除去を行う”スペースデブリ除去衛星”が開発されていた.
 衛星から延ばしたアームで掴み取り取ったり、引っ掛けたりして回収する構造になっている.

宇宙航空研究開発機構(JAXA)
  航空宇宙技術研究センタ−

えっせい
ALFLEX
小型超音速実験機