06.01.26
子供の頃、鉛筆の先を保護するアルミ製の”キャップ”
を使って、よく、ロケットを作った.

セルロイドの”下敷き”を細かく切ってキャップに詰め、
ペンチでお尻を羽根の形に加工する.
それをを、石を積んだ発射台の上に置いて、新聞紙
なんかで火を点けると、シュ−と白煙を引いて飛ぶ.
うまく作ると、10mぐらいは飛んだ!.

たまに暴発するので、火を付ける奴以外は発射場に
していた畑の土手に隠れ、固唾を呑んで発射の
瞬間を待つ....この時の緊張感は、たまらん!.

で、そんな姿を勝手に想像しつつ、相模原にある
宇宙科学研究本部(略称:宇宙研)へ.
門を入ると、はやくも本部の建物の前には現在の
主力ロケットである、3段式「M−V型」の実物大の
模型が!.

ん、これは期待が持てる〜.
昔、ヒューストンのジョンソン宇宙センタ−で見たサターンロケット級の話が聞けるかも!?.

プレゼンテーションは研究本部の広報の方で、話が上手く、TVで報道される日本の宇宙開発の実態が
よく理解できた. 宇宙開発の組織は、目的別に2つに分かれていたんですねぇ〜.

                   略称     ロケット    衛星    発射場     組織    
     
・宇宙科学研究本部(ISAS)   固体燃料   科学衛星  内之浦   共同利用研究
      ・宇宙開発事業団(NASDA)    液体燃料   実用衛星  種子島   特殊法人

しかし、肝心のロケットの話は...チョビッとしか出て来ん!?.

始めに見せて頂いたのは、去年よく話題になってた小惑星「イトカワ」に降りた探査機:「はやぶさ」の
実物大模型...なるほど、現物は結構大きな衛星だったんですね、これが.
「イトカワ」の岩片?を吸い込む口と、それを持って地球に帰還するのは、小さな円盤状の部分だけか!.

....で、ロケットの話は!?.

次は「飛翔体環境試験棟」で、発射時、衛星に加わる振動や真空状態の宇宙環境を再現して評価試験を
行っている様子を見せて頂き....
これでお約束の1.5Hの見学は、はや終了〜!?.

宇宙研は、衛星のみならずロケット本体の開発 〜 打上げ 〜 データ収集 〜 解析 まで一貫して行う
世界でも珍しい組織と云う事ですが、今回見せて頂いたのは、ロケットの本体より、搭載する衛星が主体.
でも、あの小さな惑星「イトカワ」に降りるって事は、東京から鹿児島にある内之浦発射場の5円玉に当てる
ぐらいの精度が必要と云う事ですから、日本の技術も大したものです.

帰宅し、教えられた宇宙研のHPを見たら、イトカワの着陸点とイトカワ上に写る衛星「はやぶさ」の影
載っており、なんだか実感が湧きました.
「はやぶさ」様、あんたは...エライ!.

二代目か?

宇宙科学研究本部

えっせい
M−X型ロケット
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