二代目か?

海上技術安全研究所(略称:NMRI)

えっせい
以前、横須賀の「海洋開発機構」さんを見学させて頂いたので、
ここも同じ「海」に関係する所だろう....と、訪問.
 注:2回/年以外の公開日以外、個人での見学は不可との事.

個人的には、通い慣れた中央線:三鷹駅からバスで約20分、
約15万uの広さを持つ独立行政法人「海上技術安全研究所」.
あれっ、ン十年、三鷹に通っていて、こんな所に、こんなに広い
研究所があったのか!.....
広大な、武蔵野の雑木林が残る敷地の中に研究施設が点在
しており、なんともゆったりとした雰囲気.

今回は時間の関係から、4施設を見学させて頂きました.

■海洋構造物試験水槽
「水槽」といっても、長さ:40m 幅:27m 深さ:2m のでかい
屋内プール.ここは石油掘削用のリグなど海の中に作る建造物
の波や潮流による影響を調べる施設でした.
それで、プール全体に人口波や流れを再現する設備があり、
ここで数十分の一に縮小したリグなどの波による影響を試験して
構造研究するのだそうです.しかし、話に気を取られて、写真を撮らなかったのが残念!.

氷海水槽
長さ:35m 幅:6m 深さ:1.8m の「氷を張ったプール!」でした(飛び込んだら、数分しかもたない!?).
2重扉の奥に入ると、この屋内氷プールがあり、砕氷船などの航行性能試験を行う設備だそうで、「しらせ」など
日本の南極観測船なども、ここで試験をされたとか.
見学時には一部しか氷が張っていませんでしたが、プールサイドは「霜」がおりていて、寒さには強い筈の自分
でも、「こりゃあ、入り口で防寒具借りてくるんだった!」.
プールの下は入れるようになっていて、所々「観測窓」が開いており、下から船の走行状態が観測出来る仕組み
になってました.

深海水槽
どうも、ここの設備は「水槽」と言う名が付けられているので金魚鉢の様な小さな水槽を想像しますが、ここも
直径:14m 深さ:5m の円形プールの底に、さらに 直径:6m 深さ:30m の、2重構造のプール.
なんでも、深海水槽では「世界最深」とか!.
プールのあちこちに付けられたセンサーやTVカメラで、深海の資源開発に使われる水中ロボットや、ケーブル
などの、波や潮流による影響を調べるプールです.
満々と水の湛えられた巨大なプールの円周には、128機の「造波/消波装置」と潮流発生装置があり、どんな
形の波でも作り出せるのだそうです.

「それでは、波を作ってみましょ〜」と、案内の方.
  ・静かなプールが ⇒ あっと云う間に横波 ⇒ さらに縦波 ⇒ 四角波(こんな波あるの!?)
と、瞬くうちに変わっていく姿には.....いゃあ−、オドロキました.


高圧タンク
以前、横須賀の「海洋開発研究機構」で見学させて頂いた高圧タンクとほぼ同じ水深6000mまで再現
出来るタンクでした.
やっぱり”素人に水深6000mを実感させるにはコレが一番”と、水深1000mの水圧を掛けた「カップヌードル」
を頂きました(お酒の”オチョコ”がわりには丁度良い大きさ!).

それにしても.....
我々は、単に”出来上がった物”を見ているだけですが、多くの実験を重ねて安全性の確認をしているんだなぁと
、感心して帰りました.

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