18.08.18
TOP I BACK
玄冬の門」に続く第2弾.

”老い”にさしかかるにつれ、「孤独」を恐れる人は少なくありません.
体が思うように動かず、外出もままならない.訪ねてくる人もおらず、
何もすることがなく、世の中から何となく取り残されてしまったようで、
寂しく不安な日々.
けれども、歳を重ねれば重ねるほど、人間は「孤独」だからこそ豊か
に生きられると実感する気持ちがつよくなってくるのです.

<孤独でも、何かを求めて右往左往してみる>
人生は 青春、朱夏、白秋、玄冬と、4つの季節が巡っていくのが
自然の摂理です.
玄冬なのに青春のような生き方をしろといっても、それは無理です.
後を振り返り、一人静かに孤独を楽しみ、思い出を咀嚼したほうが
いい.回想は誰にも迷惑をかけずお金もかからない.
孤独を楽しむ人生は決して捨てたものではありません.
それどころか、つきせぬ喜びを発見する時間でもあるのです.

本書は、2015年に刊行した「嫌老社会を超えて」に大幅加筆した
人生後半の生き方手引書です.



             
=以上、本書ブックカバ−から=


登山が趣味でもある自分が思うに、人生を山登りにたとえた本書の一文、

・下り道では、登るので精一杯だった時には振り返って見る余裕もなかった
 景色がひろびろと目の前に展開しているのです....略....
 自分の人生の”来し方、行く末”に思いを駆せるのも、下山ならではの営み
 なのです.

は、大変参考になりました....
本あれこれ
 五木寛之(中公新書クラレ)
孤独のすすめ