16.08.29
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「青春の門」でおなじみの五木寛之さんの本.

本書によれば、人間の一生をいくつかに分けて考えると....
<古代インドの場合>
 ・学生期(   〜25歳)→少年時代から物を学んで大人に.
 ・家住期(
25歳〜60歳)→社会に出て働く.
 ・林住期(
60歳〜75歳)→自然を友として悠々自適の生活.
 ・遊行期(
75歳〜    )→家を出て(家族とも別れ)ガンジス
                川の畔に自分の死に場所を見つ
                ける為、孤独の旅に出る.

<中国の場合>....上記になぞらえて、
  ・青春(   〜25歳)...成長期
  ・朱夏(25歳〜60歳)...活動期
  ・白秋(60歳〜75歳)...静かな境地に暮す.
  ・
玄冬(75歳〜   )...高齢期/老年期

で、本書ではさしづめ”玄冬(75歳〜 )”をどう生きるか!.

このステージを”自由で最良のステージ”にするには...
  ・
同居自立 ・非相続 ・再学問 ・妄想 ・趣味としての
   養生
 ・楽しみとしての宗教 ・単独死
 が、挙げられている.

また、「
置かれた場所で、散りなさい」と云う考えも必要と!.

                    =詳しくは本書で=


・年相応にきている人はいいが.....
 首から下は”玄冬”なのに、「首から上はいつまでも”青春”」のアンバランス
 状態から脱し得ない人は、どう生きればいいんだろう?....
本あれこれ
 五木寛之(ベスト新書)
玄冬の門