赤岳西壁メインリッジ 全景

氷川屏風岩〜白丸

山の日記
屏風岩から、氷川の町
青梅の天狗岩を登ってから、吉野街道を氷川の町へやって来た.
いつもの通り村営駐車場へ車を入れ、S島の提案通り、上の地図で矢印のルートを一周する事になった.
本仁田山から落ちているゴンザス尾根の末端が二つに分かれ、その一つが氷川屏風岩になるが、いま一つ
の支稜には送電線が立っていて(駐車場からも見える)、白丸方面へ落ちている.
この山行は、”氷川屏風岩から、送電線通りに歩けば白丸へ行けるだろうか?..”と言う、S島の単純な
疑問と、発想から来ている.

だからなんなの?と聞かれても困るが....

■屏風岩〜送電線の稜線〜白丸
昔懐かしい屏風岩への急な道を辿る.確か以前は屏風岩基部の大ハングへ直接出たと思っていたが、
登って行く内、いつの間にか随分右側から回り込んで屏風の基部に着き、しばらく休む.
今となっては、二人とも、中央のガリ−さえ登れないので、左から大きく廻り込んで登山道へ出る.
この道は、落葉が積もっていて良く滑る.ロープがフィックスされており、鉄の階段が終って右にトラバース
すると屏風岩.
ガリ−の下降点の木も立派になっていたが、それにしても、随分木が繁って、「馬の背」などは、岩の上に
1/3も木が被さっており、昔の面影は無い!.
景色だけは昔のまんまで、下を見ると青梅線の電車がおもちゃの様に動いていた.
取りあえず、踊り場の岩の上で交互に記念写真を取り合った後、天狗岩から持ってきた昼飯の残りを食べる.
天気もいいし、空気もいい.下界を眺めながら気持ちの良いタバコを吸う.

充分休んでから登山道へ戻り、”送電線”のピークへ向かう.
相変わらず、ガンガン歩く(S島と来るといつもこう!).やっと、送電線No.5の下に来て、切り開きに出る.
ここからは、送電線沿いに下りて行く
今年、奥秩父で死んじまった両足の親爪の代わりに、今度は小指が痛くなって来た頃、気持ちの良い杉林に
入り、程なく登り口の神社へ飛び出した.
下り着いた所は、白丸駅と奥多摩駅の中間.
青梅街道を歩いて、工事中の”もえぎの湯”を横切り、吊橋を渡って駐車場へ戻った.
出発してから、丁度、2時間経っていた.

見上げると、かっての面影も無く木の繁った氷川屏風岩が夕日に照らされて、赤く染まっている.
S島の言う”懐古主義”の山行が一つ終った.....
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