■越沢バットレス
ここをTOPで登れる奴は国内のどこの岩場でも
登れると言われていた位ですから、最初の頃は、
トレーニングと言うより”本番”そのものでした.
越沢を少し登って深いスギ林を抜けると、バットレ
ス基部に着きます.80mの越沢バットレスは、見
るからに陰惨で、一般ルート(小スラブルート)で
さえ、3ピッチの難しい岩場です.
バットレス左側にある大スラブルートも3ピッチです
が、広大なスラブの真っ只中を右に左にトラバース
する2、3ピッチ目は、ハーケンも少なく、恐い〜.
頂上には祠があり、小さな小屋があって夕方来て、
暗い中一般ルートを登ると、ここで寝られました.
小屋の横には小川が流れていて、夏はトマトを冷や
せるオアシスの様な場所でした.
この小屋の裏手にも”お宮のハング””滝のハング”
とルートが2つあり、どちらも20mぐらいですが、
お宮のハングで1時間ぶら下がっていた記録あり.
庇状を抜け出した時は気が遠くなって...

岩登りトレーニング

山の日記
ツヅラ岩
■ツヅラ岩
五日市の代表的な岩場です.
南面と東面があり、特に南面がトレーニングの主体、東面
は初心者向きの小さなフェースで、アップザイレンの練習
に使いました.
初めてTOPをやったのも、ここの東面でした.
今ではノーザイルで上下する所ですが、ガッチリ確保されて
慎重に登りました.いつか、K木と行った時、南面の取り付き
で、女性がトラバース中にスリップして、見ていた我々の目
の前に滑ってきた事があります.5m位の高さでしたから
ケガも無かったのですが、動転していたのでしょうか、いき
なり私の足にしがみ付かれたのには閉口しました.

■氷川/屏風岩
奥多摩駅のホームから見上げられる、顕著な岩峰です.
氷川キャンプ地で、山岳部の懇親キャンプが開かれる様に
なると、必ず、二日続けて通った場所です.
A峰〜C峰まであり、面白いのは「馬の背リッジです.
ここも、K木と初めて行き、その頃の全ルートを登りました
が、圧巻はA峰正面フェースです.
取り付き点は、ザックをデポする洞窟の大ハング右側.
左足が掛かる丁度良い場所に杉の木があり、誰が掘った
のかスタンスが刻んであって、それに足を掛けて、岩に
移れます.正面フェースを走る2本のバンドを斜上し、取付
き点から30mで終りますが、足元に氷川の町が霞んで、
高度感のある登攀に終始します.

■マコ岩
先輩のT葉さんに連れられて1回だけ行った事があります.
取り付きは白丸駅の近辺で、道路から直接ガサゴソと藪こぎ
して、やっと基部に着きます.
A、B、Cと3つのフェースがあり、いずれも人口登攀の2ピッチ
です.A、Cフェースしか登っていませんが、Aフェ−スの「鎌
」の様なハング下でアブミジッフェルしていると、両足がブラ
ーンと空中に揺れ、高度感は抜群でした.

(番外)
■高尾バットレス(中央線沿線)
中央線・高尾駅から、甲州街道を20分ほど歩いた神社の裏
ある小さい岩場です.会社の終業時間がまだ17時だった頃、
夏場、会社が終わってすぐ中央線に飛び乗ると、ここで1時間
位トレーニングが出来ます.私の岩登りの先生だったT葉さん
に連れられて、U松と2回程行きました.
小さいながらカンテ状の1ピッチの岩場ですが、最近、S島と
行ってみたら、周りの木が繁ってすっかり見えなくなっちまって
ました.


  
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