夏の剣沢合宿で、源次郎尾根を登った.
メンバー:M本、Y岡、S水、F井の4名.

真砂沢のベースから剣沢を登り、平蔵谷出合い
まで45分.
通常ルートはT峰の末端のルンゼを
詰めるらしいが、左側の支稜に踏跡が付いている
ので、そっちへ行く.ベースでは女性が居るので
遠慮していたノルマを果たし、スッキリして支稜に
取り付く.ひどく急で樹林帯の中なのにドロドロの
滑り易い道.樹林帯を抜けると先程のルンゼを
足元に見る地点に到着.別のパーティがルンゼに
いて落石に注意する.
明るいT峰の頂上は、左に平蔵谷、右に扇の様な
広い雪渓を持つ長次郎沢と八つ峰が手に取る様に
見え気分のいい所だ.
T峰からU峰へは一度ガクンと落ちているが、見た
目ほどは大して高度差がなく、這い松を漕いでU峰へ.

いよいよ源次郎尾根U峰の30mのアップザイレン.
下降点には大きな鉄の棒が打ち込まれており、太い
2mぐらいの鉄の鎖がたれていた.
鎖を引っ張り上げ、末端の輪にザイル2本をつないで
セットする.順番に下降を始めるが、みんな大体、向
かって左に振られながら下りていく様だ.
最後に合図が来たので、ザイルを体に巻くとき、
下りてから赤と橙色のどちらのザイルを引くか良く
見ておく.余り快適とはいえない30mの下降で基部着.
2〜3度、尻が熱くなって休んだ.
コルに下りて、エンヤコラとザイルを引き回収.
後はガラガラの岩をひたすら剣の頂上へ.

しばらく登って、もう目の下になったU峰を見ると、アップ
ザイレンの支点付近に人が居る.
何か叫んでいるようだが良く分からない.
みんなで話し合ったが、どうも彼等、ザイルが無いん
じゃあ無いかという事に落ち着いた.
まさかクライミングダウン出来るはずも無いし、ザイルを
投げてあげようにも無理だから、戻るしかないだろう.
とにかく、11時20分には、この合宿2回目の剣の頂上
に到着.下りは、長次郎沢を一気にグリセードで飛ばし、
真砂沢ベースへは、1時間半しか掛からなかった.


:翌日、今度は別山尾根から山頂へ新人連れて登った
ので、この合宿で剣には3回登った事になる

しかし下山ルートをまた長次郎沢にしたので....
長次郎沢の実地測量」をするハメになった.

源次郎尾根

山の日記
黒部ダムの底で、仲間達と
源次郎尾根U峰 30mの懸垂ポイント
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