山の仲間に、U崎さんと云う人がいる.
平成16年7月から25日間かけて 芭蕉が歩いた”奥の細道”を辿った.
”月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人也.・・・・”
芭蕉の”奥の細道”の出だしの一節であるこの言葉が好きだと云う、
文字通りの旅人である.
私の様な凡人には計り知れない、”旅への想い”があるのかも知れない.
U崎さんの軌跡を辿ってみると、順不同ではあるが...
・四国巡礼(88ヶ所)....43日間(1200Km)
:一番札所霊山寺〜八十八番札所大窪寺+(高野山)
・旧東海道..........18日間( 537Km)
:日本橋〜京都・三条大橋
・中山道
・奥の細道..........24日間(2400Km)
:東京/深川〜岐阜/大垣
注:芭蕉の足跡の残っていない所は電車・バス利用.
・熊野古道..........10日間(250Km)
:大阪天満橋/八軒家船着場〜熊野那智大社
.....これ以外にも、多分歩いた所があるのかも知れない?.
いずれも一人旅で、”熊野古道”を歩き終えたのは今年の春.
毎回、その旅の間中、パソコンで1日分の旅日記を綺麗な写真付きで
送ってくれるので、それを読み、写真を眺めるのが楽しみである.
U崎さんの旅日記を読んでいると、”悲壮感”は皆無である.
周到な準備を重ねた上、ただひたすらに古人の歩いた道を辿りつつ、
旅そのものを楽しんで歩いている様に見受けられる.
近頃特に強くなった、”ま、行けばなんとかなるだろ!”的な発想の
私には、とても真似の出来ない旅である.
毎年、夏の終わりに開催される山岳部のOB/YB懇親キャンプで、
U崎さんの旅の話が聞けるのを、楽しみにしている.
”古道”の旅
えっせい
<四国巡礼>
<奥の細道>
<旧東海道>
<熊野古道>