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05.09.01
07.05.20 再編集
トンネル見学の前に、職員の方からのプレゼンテーション.

 1.”環七地下河川”構想
   最終的にこのトンネルを延長し、東京湾へ直接流せる様な”地下の河川”構想があるらしい...
   今は地下調節池だが、将来は地下の川になるかも?.
 2.東京都の”都市水害”の構造
   関東平野の高低差で、白抜き地域に降った雨は、全て神田川水系へ集まり、水害を起こす構造になっている.
 3.神田川整備事業
   1時間あたり50ミリの降雨量に耐えられる河川を作るのが目的で、河川の拡幅、分水路、地下調節池を作っている.

こんな話を伺ってから、いざ、地下調節池のトンネルへ!.
6階(地下46m)まで乗用エレベータで一気に降りると、そこはトンネルに貯め込んだ水を掻い出すポンプ室.
そこからは、別世界.....何しろ、地下だから、ヒンヤリして気持ちがいい.
厚さ2mもある潜水艦のハッチみたいな遮蔽壁を出た所は、増水時に神田川の取水口から水がドドドッと流れ込んでくる
”ドロップシャフト”と云われる穴の下.天井には、その丸い大きな穴が開いてました.
..こんな所に居て水が流れ込んできたら、ひとたまりも無い!.
なんでも大量の水を一気に流し込むため、渦巻状に水を流れ落とす構造になっているらしい.

そこから10mぐらい、四角いトンネルを歩くと....出ました!、神田川の水を貯める大トンネルに!
       注:写真の写りが悪いのは、内径12.5m/奥行き2Kmもあるので、いくらフラッシュを焚いても光が届かないのデス!.

頭上には平成12年7月8日の台風で、水がここまで来た!と云うマークが打ってあり、取水時ココに居たら...
幸いにも、今は水が一滴も無く、乾いてます...当り前だが.
入った所はトンネルの端っこで、反対側は約350mで行き止まり
そっちの方はようやく光が届き、ここで「ヤッホー」と叫ぶと、きれいにコダマが返ってきました.

それにしても、見学者の皆さん!、よくこんな所でノンビリしておられるねぇ.
なんと云っても、ここは地下46m.雨が降らない内に早くお外へ出なくちゃ!.誰も助けに来てくれへんよ〜.
小心者だから、焦ってエレベータに乗ると...カンカン照りの地上が待っておりました.

なんともバカでっかいトンネルには.....恐れ入りました.

   
貯水トンネル/神田川
えっせい
貯水トンネルといっても”洪水対策用”のトンネル(調節池)です.
環状7号線の下に掘られ、神田川、善福寺川、妙正寺川が増水した時、その
水を一時的に貯めるもので、最終的にトンネル自体はみんなツナガって、
1本になります(下図/緑色は建設中).内径は、なんと12.5m!.
見学させて頂いたのは、
点の”神田川取水施設”

東京都建設局パンフレットより...川に沿った色抜き部分は過去の浸水地域