[天気図]をとる
えっせい
山へ入ると、どうしてもお天気が気になります.

行動中は、朝焼け、夕焼け、雲の動き、などの「観天望気」で、大体
分かるのですが、長期になると、どうしても「天気図」が必要になって
きます.

我々の部では、気象係を設けて「天気図」を取っていました.

午前9時15分、午後4時、10時がラジオの気象通報の時間になります.
始めの頃は、15分間で日本全体を喋るので、アナウンサ−も項目が多く、機関銃の様にまくし
立てるため、ついて行くのが大変でした.
特に”1020ミリバールの等圧線”を言う時は、目の廻る様な速さ!.
これが20分に延長されて、少しは楽になりました.
くわえタバコで右手に鉛筆、左手はラジオを耳に当てて......

午後4時の気象通報は、冬山ではテントの中でゆっくり取れましたが、春山では行動中.
冷たいミゾレの中、ツエルトにくるまって取った事もありました.
午後4時を逃すと後は10時しかなく、気象係は眠い目をこすりながら10時まで起きていました.

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