先輩とは、後輩が何を考えているのか全て見通している者なり.
剣の夏合宿で、実例2つ.
■長次郎谷のコルで、北壁を一緒に登るM月さんのパーティを
待っていた.
我々(T樫さん、F井)は、八っ峰から本峰南壁の継続登攀で
真砂沢のベースを出てから、今日で2日目.
ザックの中の食料はみんな喰ってしまい、後は行動食のみ.
>Mちゃん達、今日ベース出たばかりだから、
旨いもんガッポリ持ってるだろう...
会ったら早速、”タカ”ってやろう.
ところが、声が聞こえるほど近くに来ているのに、いくらコール
しても、”今、行くぞ−!”と、そればかり.
30分もして、やっと現れたと思ったら.....
>キミタチ昨日ビバークだったから、旨い物持って行くと
みな喰われると思って、食ってから来た!.
■北壁は、L1とL2ルートを並行して登った.
我々のL2が早く終ったので、M月パーティのL1を見に行く.
上から覗き込むと、すぐ目の下の浅いルンゼを、M月さんが
TOPで登ってくる.
>食い物の恨みは恐ろしい!.この辺は浮石も多いから
誤って小石にでもケッまずこうかな〜.
その途端、凄い形相で上を見て、
>F井、石落とすなよ!
先輩とは。。。
えっせい