クライマーなら、誰でも一度は経験する事である.
小さなスタンスに靴先だけで乗り、片手でぶら下がっても落ちない
様なホールド(こんなホールドは、掴んだときニヤリとするので、
”ニヤリのホールド”と呼んでいた)ばかり探していると.......
やがてアキレス腱がケイレンを起し始め、遂には充分ミシンを踏める
だけの振幅となる.
こうなったら、後は墜落するのを待つばかり...
ぜいたくは言っておれず、指先がやっと掛かる様なホールドでも探し出し、
ミシン踏みから脱出する.
*いつまでも、ニヤリのホールドに固執している奴は墜落する.
それまでに、雑巾の1枚や2枚は、充分縫い終わっている.
クライマ−は、こんな経験を何度も味わいながら、成長していく.
ミシンを踏む
えっせい
<三つ峠>
第一クラック