05.10.25

二代目か？

一ノ倉出合いで充分岩場を眺めた後、幽ノ沢へ行ってみようと歩き始めた．
幽ノ沢は、昔、Ｔ葉さんと登った所だし、さらにその先には春山合宿なんかで
通った芝倉沢がある．
どれも記憶にある懐かしい所ばかり．．．
車道は一ノ倉沢でストップしているので、そこから先は観光客も来ない．

しかし、一ノ倉出合いではなんとも無かった空が急に暗くなって、秋雨が
降ってきてしまった．上越の天気は兎に角変わり易いし、おまけに今は秋！．
”○○○心と、秋の空”．．．．しかたねぃ、帰るか．

ふとあたりを見渡すと、まわりは”ブナ”の林．
上越特有の豪雪に耐えたブナの大木が、折からの秋雨に濡れて絵ごころの
無い自分にも、なんともいい風情．
さらに、道端に立っていた看板には．．．
”この一帯は、一の倉・ブナ：林木遺伝資源保存林で・・・このブナ林は
当地域の天然分布の代表的林相であり・・・”．

昔このあたりをうろつきまわっていた頃は、余裕も無く、ただ馬車馬の様に
先を急ぐのみで、周りのことなんか、な〜んにも目に入らなかったんだな−．
改めてブナ林を眺め、静かに雨を吸収しているかの様なブナの幹に触りつつ、
一ノ倉沢へ戻りました．

静かで、心のゆとりのでるブナ林でした．

　　　（下の”一の倉・ブナ林”の写真は、我ながら大変気に入ったのでＰＣの壁紙に使用中デス！）