初めての山らしい山は高校時代、兄に連れられて
行った大台ケ原だった．
ここは今でも日本狼が居ると噂のある所．
三重と和歌山の県境にあり、日本有数の豪雨地帯
である．

大台ケ原から大杉谷へ下った．

雨が多いだけあり、黒部に匹敵する深さの谷で
現れる滝はどれも圧倒的なスケール！．
おまけにマムシとクマが多い．
腐りかけた桟道と吊橋の連続で、下り切るのに
２日かかった．

大杉谷の谷底の砂地にテントを張って１泊した
ものの、増水、クマ、窒息（テントがビニールで
通気性：ゼロだから．．．）が恐くて一睡も出来ず．

社会人だった兄はキャラバンシューズで、僕は運動靴．
で．．．その差は歴然．
帰り着いた時は足の親指が完全に死んでおり、今でも一言文句がある．

初めての山