(浅田次郎)
本あれこれ
勇気凛凛ルリの色(福音)
いま、浅田さんの「蒼穹の昴」を、単行本でもう一度読んでます.
単行本が出た時に一度買って読んだんですが、重くて出張に
持ってけないので、友人のK藤にやっちゃいました.
(その前に、同僚のTちゃんに渡したら、彼も同じ境遇なので、
 やっぱり机の引き出しにしまったままでした).
一度読んだのにハマってしまって、そっちの方でなかなか
こっちまで(何のこっちゃ?)、手が回りませんでした.
まだ読み終わっていませんが、取りあえず、こっちを先に....

さて、「勇気凛凛...」シリーズの第二段、福音です.
全くこの方の頭の中は、ドーなっちゃってるんでしょうかと
言いたくなる程、バラエティに富んでます.

「喫煙権」では、前回、新幹線の中での学者風の男との軋轢で
笑わされましたが、今度のは中国での喫煙権の行使の有様.
有名な兵馬傭坑で、タバコ投げ捨て対応要員のおじいさんに、
いかに自分のやり方を認めさせるかのやりとりには、全く笑わ
されてしまいます.
そうかと思えば、「老師」では80歳の老学者を訪問した時の、
その静謐な生き方に感動し、心打たれた想い出.
「白髪」では、白髪染めでの失敗談.思わず、昔、白髪染めに失敗して、3ケ月も、緑、青、赤の
三色の頭で客先へ営業に廻っていた頃を思い出しちゃいました.

しかし、次から次へと出てくるエピソードとその文章の素晴らしさ.一体、この小説家の頭の中は、
ド−なっちゃってるんでしょうかねぇ.

それにしても、「現場で修羅場をくぐって来た方」は、ツェ−わ.
......................ソコラ辺の、頭デッカチ・口サキ・屁リクツマンに較べると!.
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