10.1.20
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日航が破綻して、会社更生法の適用を受ける事になったから、又、
読んだ訳では無いのですが...


   =恩地さん、最後の最後で、またアフリカに飛ばされるのかい!=

”沈まぬ太陽・アフリカ篇(上・下)”を読んだのはいつだったか.
そのあまりの内容に、当時営業部長だった友人に”読んでみろよ”と2冊共
やったが、しばらくして会うと...危ねぇ会社だな−.
 *でも二人の意見は、海外出張した現地の空港で鶴のマークを見ると
  ”何故か、ホッとするんだよな〜”.

恩地さんの性格からして、読まなくてもそのご苦労が分かっている
”御巣鷹山篇”はパスし、会長室篇(上)もパスして、これが最後と、
”会長室篇・下”を読んだ.


やっぱり、”国民航空”の内情は一つも変わっておらんね.
ますます、加速しちゃって、もうドロドロだわ!、これは.
”自由党”の航空族と官僚、天下りの 政・官・財 が三つ巴になって
利権を争い、それに加えて多くの内部組合との軋轢、さらに傘下の
米国・現地不動産会社の社長は、とんでもない不動産を買収して...
もう、私利私欲まみれ!.
そのあげくに、恩地さん. また、アフリカかい.
せめてあなたが落ち着けるアフリカの地で、大自然と動物を相手に、
心を癒して欲しいものだ.

=山崎豊子さんの、
  真実と、良心を追及し続ける作家魂には、ただただ頭が下がる=

追記:
この小説のモデルとなった日航マン:小倉寛太郎さんは、退職後、愛して止まなかったアフリカを、
素晴らしい写真や文章で紹介される一方、同好の志の集まり:サバンナ会を創設して活躍されて
いたが.惜しくも2002年10月、故人となられた、
「お別れの会」には、東アフリカ各国の大使、ジャズミュージシャン渡辺貞夫さん、学校の同級生や
日航労組メンバ−、読者など、数百人が参列されたという.
車椅子で参列された山崎豊子さんが、心のこもったお別れの言葉を述べられている.

読者およびファンの一人として、ご冥福をお祈り致します.
本あれこれ
山崎豊子 著(新潮文庫)
沈まぬ太陽(会長室篇・下