<生と死の条件>
   「魔の山」の岩壁上に展開された、凄絶なる
   人間ドラマを描く.


谷川岳は、38年間に500人以上の生命を奪った.

一つの山の遭難死の数としては途方もないもので
自殺クラブといわれたヨーロッパアルプスの諸峰でも
一つの山の記録は、200人どまりである.

「魔の山」「墓標の山」と呼ばれるゆえんだが、かって
先人に「近くてよい山」と呼ばせた岳の魅力は、今日も
なおクライマ−たちの闘志をかきたてる.

著者は、岳の岩場に挑んだ記録をたどり、人間の生と
死の条件を見つめる.


                 −ブックカバ−より
瓜生卓造 著(中公新書)
本あれこれ
谷川岳
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