18.03.26
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信用できない情報の代名詞とされる「大本営発表」.

その由来は、日本軍の最高司令部「大本営」にある.
その公式資料によれば、日本軍は、太平洋戦争で
連合軍の戦艦を43隻、空母を84隻沈めた.
だが実際は、戦艦4隻、空母11隻にすぎなかった.
誤魔化しは、数字だけに留まらない.
守備隊の撤退は「転進」と言い換えられ、全滅は「玉砕」と
美化された.
戦局の悪化とともに軍官僚の作文と化した大本営発表は、
組織間の不和や、政治と報道の一体化に破綻の原因が
あった.
今も続く日本の病理.悲劇の歴史....

                   =
ブックカバ−より=

本書では、軍に統制された報道機関が、いかに戦局を
歪曲して報道したかを、逐一、報道内容を元に解説している.




■その最終章にあった内容は.....
 ・報道は、「行政」「立法」「司法」につぐ「第4の権力」.
 ・近年、報道に対する政治権力の介入が問題化.
    特に2012年12月に成立したA部内閣が顕著...とか.

■「愚者」は経験に学び、「賢者」は歴史に学ぶという.
 今こそ「大本営発表」の歴史を学ぶ好機.

そぅなんだ.....


本あれこれ
辻田 真佐憲(まさのり)著(幻冬舎新書)
  改竄・隠蔽・捏造の太平洋戦争
    大本営発表