17.02.12
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なんとも奇妙な話である....

勝海舟と西郷隆盛の間で”江戸城の無血開城”が纏まった後、
城明け渡しの先遣隊として、江戸城に送り込まれた加倉井隼人が
城中で見たのは、主不在の宿直部屋に無言で居座る御書院番士の
「的矢六兵衛」だった....

しかしその男は、ある時点から本物の「六兵衛」と入れ替わった
出自さえ分らぬ「六兵衛」で、無言のまま、梃でも動かないその
「六兵衛」を巡って謎が深まる中、天皇の到着日が迫り...

最後まで「六兵衛」の正体が分らないままで....

読者に色んな想像、妄想を掻き立てさせるね〜.

本あれこれ
浅田次郎 著(文春文庫)
黒書院の六兵衛/上・下