パリはヴォ−ジュ広場の片隅にたたずむ、ルイ14世
が寵姫のために建てたという、「王妃の館」.

今は一見の客は決して泊めない、パリ随一の敷居の
高さを誇る超高級ホテルとなっているこのシャト−に、
何故か二組のワケあり日本人ツァ−が同宿することに
なった.
しかも、倒産寸前の旅行代理店の策略で、客室を「昼、
夜」で、ダブルブッキング!.

ひと癖もふた癖もある”光”と”影”のツァ−メンバ−たち
は、ドタバタ騒ぎと、ニアミスを繰り返しながらも、それ
ぞれのパリの旅を楽しんでいくが......

「王妃の館」に秘められた太陽王・ルイ14世の愛の
行方をからめて、物語は17世紀と現代とを縦横無尽
に駆けめぐる.

ぶっちぎりの笑いと、涙満載の傑作人情巨編!.


               −ブックカバ−より
浅田次郎 著(集英社文庫)
本あれこれ
王妃の館/上、下
TOP I BACK