昭和20年、嵐の台湾沖で、2300人の命と、膨大な
量の金塊を積んだまま沈んだ弥勒(みろく)丸.
その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と、
不審な死を遂げていく.....

いったいこの船の本当の正体は何なのか.
それを追求するために喪われた恋人たちの、過去を
辿る冒険が始まった.

美しく、物悲しい「シェラザ−ド」の調べとともに甦る、
戦後半世紀にわたる大叙事詩.

日本人の尊厳を問う、感動巨編!.

               −ブックカバ−より
浅田次郎 著(講談社文庫)
本あれこれ
シェラザード/上、下
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