05.9
”ふく”とは、郷里の猫好きの叔母夫婦が飼っている、
ちょっと”ちくわ”に似た、若いメス猫の名前である.
28日に貰われて来たので、28⇒ふくと名付けたソ−.

この夏、法事で帰省した時その叔母の家に一晩泊めて
貰ったが、入り口のガラス戸を開ける時、既に内側から
桟を駆け登っていた”ふくちゃん”が、目の前の擦りガラス
に、ご挨拶がわりの”貼り付いた全身”を見せてくれた.
家に入って玄関横の応接間へ入るまでに、この方は広い
屋敷の廊下を既に2往復して来たらしく、ソファ−に座った
瞬間、勢い余って応接間へ滑り込んで来た.
叔母夫婦と話している間も廊下を走り回っていて、時々
磨き込んだ廊下を止まれず、目の前にサ−ッと滑り込んで
来る.

「ひとまず荷物を置いて」とへやを出ると、先導する様に(と
思ったのはこっちの間違いで、ただ遊んでいるだけ!)曲り
くねった廊下の左右の部屋 〃 を駆け巡っており、廊下を
曲がる時には勢いを付けて壁に飛び付き、その反動で曲が
って行く始末.
実に、”止まる事を知らないスタミナ一杯猫”であった.
(年がら年中おネンネしているミケ子様しか見ていないが、
 これが”正しい猫”の姿なのか!?)

家中の障子は”ふくちゃん”が駆け登る端っこの部分だけ穴が開いていて、最近は叔母でさえ
知らなかった穴から、天井裏へ上がって走り回っていた事もあったらしい....

家の前の道路を車が通るので、交通事故にでも遭ったらと完全な”内猫”状態にしている反動が
来ているのかも(1日に数回は、赤い専用ベルトを付けられて散歩に出ていたが).
もっともこんな状態では、外へ出た瞬間、切れたタコの様に何処かへ飛んでいってしまいソーである.

そんな”ふくちゃん”のB・Fにも会った!.
叔母の家に着いた時、渡り廊下の隅の雨戸の下にジッと座っている白い猫を見かけたが、それは
毎日”ふくちゃん”の所に通ってくる何処かの飼猫だった.
その方は夜になっても帰らず、翌朝5時頃にソッと覗いて見ると既に来ていて、昨日と同じスタイルで
ジ−ッと待っておられた.別にストーカ−でもないらしく、”ふくちゃん”の方もその方の姿が見えないと、
なんとも云えない哀しい?声で啼きながら、捜し回っていた.
(早く動物病院へ連れて行かないと、今度会った時はゾロゾロ子連れのふくちゃんを見るかも?).


目まぐるしい”ふくちゃん”と別れて帰京すると.....こっちの方は相変わらずの姿だった.


                                                     オワリ

最近、この部屋も暑くてタマラン!

”ふく”のこと

猫のこと
これが、”ふく”ちゃん!
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