私が、サービスの世界に入ったのは28歳の時でした.
それまで、設計屋をしていたとは言え、自分が担当したシステムを現地のSV員と
一緒に現地調整したり、トラブルのバックアップをしたりしていましたから、
サービスに移っても、何の違和感もありませんでした.
しかし、仕事以外では、話が違ってきます.....
サービス員の時代
”若葉マーク”のこと
当然の事ながら、自分でサービスカーを運転しなければならなくなったのです.
これには困りました......私は免許を持っていなかったのです!.

そこで、会社が契約している自動車教習所へ通う事にしました.
当然、サービスの仕事をしながら教習所に通うのですから昼間は行けず、夜だけです.

教習所に通う私のために、上司を始め、仲間が随分バックアップしてくれました.
客先からコールが入り、複雑な処理になると時間が掛かって夕方になります.
教習所へ行く時間が迫ってくると、「F井さん、俺がやりますよ」と代わってくれたり、遠地の宿泊出張は
みんなが分担してくれました.おかげで、10月から始め、”仮免”に1回落ちただけで、暮までには
何とか免許を手に入れる事が出来ました.本当に、有り難かったです.

免許を取って、早速、若葉マークを買いましたが、当然、会社の車ですから、すぐ、サービスカーを
運転する事は出来ません.
千葉方面へ出張のたび、お昼時になると車の通らない海岸近くの空き地で、随分臨時の実習をやって
貰いました.特に、1つ年上のI永さんにはお世話になりました.
しかし、運転可になった後助手席に座った仲間は、さぞかし恐い思いをした事でしょう.

その内、新人が入って来て、これがまた免許無し.
彼も苦労して若葉マークを付ける事になったのですが、やっと運転許可になると、出張のたびに、
二人で「ハンドル」の奪い合いになってしまいました.
今でも、「あの時、F井さん、運転させてくれなかった」と恨まれています.
彼も、今では技術部の部長です......
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