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サービスセンターの時代
”チョンガ”の王国
赴任する前、専務に呼ばれ、
  ”センタ−長は、一国一城の主.思い切り、やってクレ!”.
と云われたが、コレは当然、”業績をUPしてくれ”と云う事.

赴任してみると、ほぼ80%近くが、20代でチョンガの若者集団.
主任連中に云わせると、”仕事は出来ても、まだ子供ですよ”.
菓子折り持って、お世話になってる近くの独身寮の寮長へ挨拶に行くと、
”ウチの子供達を、ヨロシク”と挨拶される始末.
”な、なんじゃ、これは!”.
 ⇒ 所帯を持たないと、子供からオトナ(社会人)には成れんわ...昔から、発想が単純!
で、取りあえず全員と面談する旨宣言し、80人が終わる頃は秋風が吹いていた.

    *夏場はお客の工場が定期点検の真っ最中だから、昼間は全員外へ出ており、帰って来ても
      サービスレポートの処理とか、次の日の準備とかで、忙しいからね〜.


個人面談で、仕事の話はさておき...
”良い人は居ないの?”と水を向けると、みんな一様に、”女性と会う機会が無いんデス”.
毎日、寮⇔センタ−の往復で、後は客先の現場だから会う機会も少ないのは当り前かも?.
彼らと呑んだ席で...
 >そんなモン、通勤のバスの中があるだろ〜よ.
   5分もあれば充分、思い切り足でも踏んでキッカケを作れヤ!.
   要は、ヤル気が無いだけなんじゃ!”
と、不謹慎なハッパを掛けたが....

手の早い奴が、事務職で新たに採用した女性3人と結婚し、それに刺激?されてか、
次から次へとブームが起きて...”招待状”の嵐に、サイフの中は常に隙間風が吹いていた.

センタ−の業績は余りUP出来なかったが...ま、いっか.


  <余談>
   ”生涯で、2組、仲人をやれば義務を果たした事になる”と、どこかで聞いた事がある.
   センタ−へ赴任前の本社在職中に1組、センタ−赴任中に2組目を終えたので、”あ〜、俺もこれで義務は
   果たしたな”と思っていたら、本社に戻ってから続けざまに、”センタ−内カップル”の2組の仲人を頼まれ、
   生涯の義務 X 2 を果たす事が出来ました.