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Y5、Y6、Y1、Y10のプロセス制御用計算機には、プログラマーズコンソール
(略称:プロコン)が付いていました.
プログラムロケーションレジスタ(PLR)、メモリアドレスレジスタ(MAR)を始め、
Aレジスタから始まる各種のレジスタ群や割り込みステータスランプ、操作SW、
押しボタンなどがビッシリ付いたコンソールで、その表示を見るといつでも
システムの”生きた顔”を見る事が出来るのです.

これらの表示ランプは独特の動きをしています.

CPUは、制御しているプラントの数百にも及ぶループを1秒間隔でDDC/SEQ
制御をしているので、プロコンの表示ランプは、全体的に眺めるとあたかも”潮の満ち干”
の様にザ−ッと1秒間隔で目まぐるしく光りながら走り、また一息ついてザ−ッと光る.
まるで、生きて呼吸している様に動くのです.
これに加え、オペレータがオペコンを操作する頻度が高いと、特定のアドレスがババババッと
光り、プロコン表示を見ているだけで”今日はオペレータがよくオペコンを使っているな〜”とか、
”プラントが落ち着いているな〜”とかが、なんとなく分かるのです.

     :年1回の定期点検では、点検終了後にセーブしてあったシステムプログラムを再ローディングしたあと
      システムを再スタートさせると、このCPUの顔を見て、”無事に生き返った!”と一安心したものです.


これが、CPU不具合などでは、”パタッ”と動きが停止する!.

緊急コールを受け、慌しく動き回っているオペレータの後ろを通って静まり返っている計算機室に
入ると、プロコンの表示がパタッと停まっている異様なシステムの”死顔”を見る事になるのです.
そして、それからが、システムを一刻でも早く生き返らせるためのサービス員の闘いが始まるのです.
サービス員の時代
CPUの”死顔”