サービス員の時代
”空気入れ”持って出張のこと
自転車の空気を入れる”ポンプ”.
これが、計算機のサービス員のツールだったところもあるんです.
それは、北海道の某鉄屋さん.

納入当初から、なぜかよく「メモリ−(コアメモリ−)」がエラ−を起す.
新品のメモリ−をいくら飛行機で運んでも、しばらくするとパリティエラ−.
ほとほと参りました......
当時SEだったS口さんと、現地でいくら調べても原因不明.

その内....
焼結機の震動が原因では無いかとわかったのは、かなり通った後でした.
計算機室のすぐ傍にコークスを焼き固める焼結機があって(これを制御していたんですが)、長い鉄製の
ベルトコンベア−の上にコークスが乗せられて、流れていくんですが、このベルトコンベア−がガラガラ
動くと、計算機全体が細かく振動してしまうんです.
我々が居る時は停止していたので、分からなかったんですね.

普通の振動吸収材では、吸収し切れない程の振動の仕方だったので、メーカ−から人を呼んで、計算機
全体を空気枕に乗せて浮かせました.
これでメモリ−のトラブルはピタリと止まりましたが、何しろ空気枕ですから、適時空気を補充してやらないと、
重たい計算機を載せているのですから、漏れて沈んで来る!.
巡回点検で伺うたび、筐体の四隅に付いている空気枕に空気を補充するのが、重要な仕事になりました.
”空気入れ”さんには、大変お世話になりました(一番お世話になったのは、当時新人だったK川では?).

<余談>
この計算機の場合は、計算機の筐体に寄りかかれません.
なぜなら、空気枕で浮いているので、寄りかかると筐体全体が「ファ−」と動くんですから......

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