サービス員の時代
”秘密を守る”のこと
某社へ、初年度の定期点検に行った時のこと.
指示されるままに、重たいシンクロスコープや諸々の道具を持って入口を通り、
専用靴に履き替えた.
両手に抱え切れないほどの荷物を持ったが、車の中にはまだ道具が残っている.
我々の姿を見かねたのか、担当者も掃除機を持ってくれて.....
いくつかのドアをくぐり/...やけに厳重な窓の無い鉄扉/、最後のドアに着く.
ここを通ると、計算機室はすぐのはず.
担当者は、ドアの前で一旦荷物を降ろし、「ちょっと、待ってて下さい」と、ドアの奥に.
重たい荷物に手がシビレていたが、もう少しだからと、そのままで待つ.
しばらくして、戻ってきた担当者が......
> 了解、取りましたから.
○○さん(我々の会社).ここから先は、「パネル」に背を向けて通って下さいね.
>> !!. あの−、背を向けるって、ド−いう事です?.
> ここから先は○秘なんで、「パネル」を見られると困るんです.
>> (俺達、計算機のサービス屋だから、見ても分かりませんよ....とは、思ったが)
はい、分かりました.
ドアを開けてくれたので、言われるままに「パネル」に背を向けて、”カニの横ばい”状態でそこを通り、
奥の計算機室へ.2回往復して、その度に”カニの横ばい”をやって.....勿論、帰りも同じ様に.
一線サービスのこんな苦労、知ってんのかね−......シャチョ−さん!.