設計屋の時代
"現場重視"の見本
本当は、”サービス員時代”にあった話ですが、どうにも収まりが
つかないのでこのページに.....

■ある鉄屋さんへサービスに行くと、顔見知りの、会社の技術部長が、
 CRTの並んだ制御室の隅に座ってなにやらノートを取っている.
 昔の同僚だったから......

 >  T岸さんじゃあないの.どうしたの?、こんなところで.
 >> うん、ちょっと来てるの.
 >  来てるって、なんかあった?.
 >> 特に何も無いけど.....

こっちも忙しかったので、会話はそれまでにして仕事に精出した.
一段落したのでまた制御室に戻ってみると、まだ座っている.なんだか、また、聞くのがまずい様な気がして、
そのままにしておいた.結局、一日居たらしく、我々が帰る頃にはいなくなっていた.

あとで、担当者に聞いたら......

  ・納入して1年経つが、現場のオペレータがCRT操作する所を実際に見て、「どう操作しているのか」を
   自分の目で確かめ、改善点がないかどうか見るために、来てた...

なるほど、それで一生懸命、オペレータの手元を覗き込んでたのか....

それを許したお客様もエライが、設計屋の親分が、自ら現場に来て現物を見ようという気持ちが、またエライ!.
自社の製品に、誇りを持ったひとときでした......
”机の上でいくら会議やってても、
 時間の無駄だよ−.”
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