新入社員の時代
”独身寮”のこと
私達の同期入社は約150人いました.
(次の年からは、数十人に減りましたから、よっぽど我々が悪かったのか?)
おかげで、その後の会社生活が大変、スムースになりました.
どの職場へ行っても、地方の支社/支店へ行っても、必ず1〜2人は
同期の友人が居るので「俺、おまえ」で、話が早いのです.

会社の独身寮は小金井にあり、すぐ近くが多摩墓地や浅間山で、
桜が大変きれいな所でした.
寮は、3階建ての建物が二棟あり、中央にロビ−があって繋がっており、渡り廊下を
通った別棟に食堂と風呂という構成で、先人は1年先輩だけの、新しい寮でした.
1室に2名、左右に作りつけの机とベッドと押入れ.プライバシィが保てないと、中央にカーテンを
している部屋もあり、色々でした.
東京出身者以外は、全部、そこに入ったので、寮生活とは言え、まるで学生生活の延長です.
会社で「新入社員教育」を受けている時も、寮に帰っても同じ顔ぶれですから、社会人になったとはいえ、
学生時代よりも固い結束みたいなものが生まれました.出身も、殆んど全都道府県に渡っていましたが、
やはり東京に出てくると「標準語」の世界、ただ大阪出身者だけは、なぜか何時までもナニワ弁を通して
ました.
  ■桃太郎会:B隊長/S藤によると....この頃の生活データは.
       ・初任給:16.060¥....後の春闘でUPし、16.520¥に!.
                  注:この頃、国内最高額だった?.
       ・会社食堂/昼食  :45¥(会社補助あり)

     <寮>
       ・寮費  :1400¥/月/電気代 別

       ・朝食  :  40¥
       ・夕食  :  60¥
       ・風呂代 : 800¥/月


寮祭になると、当時でも有名な落語家が来て、落語の独演会をやってくれました.
なんでも、昔、会社に居られた方とかで、職場であった事を面白おかしく話してくれるのです.
すぐ傍に米軍の家族寮があるので、寮の前の広場で盆踊り大会をやると、お人形みたいな金髪、青い目の
子供が来て一緒に踊ったりしました.

寮の管理人はH積さんというご夫婦でしたが、5〜6才位の可愛い女の子がおり(カヨちゃん?)我々の
アイドルでした.入寮して、ロビーに全員が集まり、管理人さんの紹介があった時、誰かが「早く、大きく
なれよ〜」と言ったので、大笑いになりました(今では、もういいおばさんになっている事でしょう).

会社生活に慣れていない分、な〜んにも考えなくていい時でした.
私は、1年で寮を出て、会社の近くに引っ越しましたが、この寮生活が一番想い出深いです.
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