”三ッ峠へ行くついでに、大月の九鬼山へでも登って行こう”と
中央自動車道に乗ったが、猿橋付近を走っていたら、やけに
尖ったいい山がある.同行のS島に聞くと、それが”馬立山”.
「お天気もいい事だし、どうせなら二つとも登ってこ−ぜ!」.

大月の出口で車を止めて地図を出し、道を調べた結果....
札金峠へ上がって馬立山を往復した後、九鬼山へ行く事に

甲州街道を大月方面へ少し戻り、「富士みち(139号)」へ入って、
昼飯を買うため寄ったコンビニで道を聞く.
丁度居合せたおじさんが詳しく教えてくれたが、それでも間違って
富士急線:田野倉駅へ曲がってしまった.
GSの手前で左に入り、富士急の線路を渡って急角度で坂を登って
行くと、沢沿いの林道になって、石がゴロゴロ転がっている!.
「奥多摩/酉谷山」へ行った時の二の舞になら無い様、林道の
途中の橋のたもとで、早目に車を停めた.

■馬立山
10:30、カンカン照りのクソ暑い林道を登りだす.
林道終点の標識に従って左の登山道へ入ると、やっと杉木立の
涼しい山道になりホッとした.約30分で札金峠に出る.
いかにも、昔の里人が行き来した風情のこの札金峠が大変気に
入って大休止.
またここへ戻って来なくてはならないが、予定通り、馬立山を往復
するため、左の急な登山道に入る.
杉木立の急斜面を登り切ると、後は結構急な尾根筋を辿って行く.
しかし眺めはわずかに1ヶ所、切り開きから下界の高速道路
見えただけで、11:40 馬立山
山頂は、期待したほど眺めが良くない.
昼飯のおにぎりと、いつもの「午後の紅茶/レモンティ−味」を
分け合って飲み、来た道を戻る.
札金峠12:20着、次の九鬼山へ向う.

■九鬼山
九鬼山を往復して、もう一度気分のいいこの峠に戻って来ても
良かったが、頂上からの下山は別ルートを取る事でS島と話を付け
名残惜しい札金峠を後にして、遠く樹林越しに見える九鬼山へ
歩き出す.
「紺屋の休場」の手前で、今日初めて登山者に会う(この後、下山
するまで、もう誰にも会わなかった.ラッキ−!).
紺屋の休場は開けた平地で花が咲き乱れ、下界の眺めもいい場所だった.13:10着.
しかし、そこから先は、”何でこんなに遠回りするんじゃろ!?”と思うほど、頂上から派生した尾根の末端
近くまでグルリとトラバースする.
やっと尾根に出たら急な登りになって、1ヶ所、岩場状?の所があり、さすがにこたえた.
おまけに、杉木立が切れて暑い!.
「午後の紅茶/レモンティ味」が切れ、頂上で飲む筈の最後の水も二人で半分飲んでしまう.
ほうほうのテイで九鬼山の頂上に、13:45着.
ま、札金峠から1時間チョイで来たから、我々としては上出来か!?.
ここも、潅木に遮られて、遠くの山しか見えない.

頂上から、登ってきた反対方向に少し下ると標識があり(地図A点)、ひどく急な、下り一辺倒の道になる.
(この分岐の少し先の”富士見平”に行って見たが、富士山はガスッていて、全く見えん!)
結局この急坂は、今朝出発した林道の沢まで続いていた(...この道は、もう頼まれても登りたくない!).
下りは急だが、所々の切り開きから九鬼山の真下をトンネルで貫いている「リニアモータ−カ−実験線」や、
富士みち、中央高速/大月河口湖線が良く見えた(しかし、相変わらず富士山はガスッていて、全く見えん!)
下り切った所は車を置いた少し下だったので、林道を登り返して、14:45 車に戻った.
約4時間で、馬立山/九鬼山を終了.
この日は、旧御坂峠に泊まる予定だったので、ザックを車に放りこんで富士みちへ戻り、河口湖へ向かった.
この山域は、晩秋か冬に登った方が眺めも良さそうだ......

<最後に....S島が云ったこの山域にまつわる”桃太郎伝説”>

     「姥子山」で生まれた「百蔵山」、「犬目」や「猿橋」、「鳥沢」連れて、「九鬼山」の鬼退治に....

何の事か!?、多分、分かる人は分かる......と思います.
05.07.21
冬の足拍子岳(1月)
馬立山/九鬼山
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