冬山合宿の前には、富士山で雪上トレーニング
を行いました.1回目は、11月下旬頃、冬山
合宿に参加しない人も含め富士山西面の”小御
岳流し”で、2回目は、12月中旬に合宿参加者
のみで、吉田大沢付近で行いました.
西面までは、富士吉田駅からマイクロバスか
タクシ−で馬返しまで行き、夜中歩いて五合目
直下の井上小屋の上付近で仮眠.明るくなった
頃に、五合目からお中道へ出てレストハウス前
から西面へ廻って、”小御岳流し”付近にベース
を設営、トレーニングに入ります.
トレーニング場は、小御岳流しの中.
ここは西面なので雪も多く、比較的人の少ない
事もあって雪上トレーニングには最適な場所です
が、5合目まで上がって、さらに西面まで行くの
は荷物が重い事もあり、実につらい思いでした.

また、西面なので日が射すのはお昼過ぎ.
カチンカチンの青氷の上でトレーニングするの
は寒く、休憩の時にはツエルトを被って暖をとり
ながらの1日でした.
ベースからは、雪を被った南アルプスが正面で
雲海の上に富士山の三角形の影が南アルプス
まで投影
し、トレーニングの厳しさを忘れさせて
くれたものです.
トレーニングの主体は雪上歩行から始まり、ピッケル
ワーク、ザイルワークと、繰返しみっちり行いましたが
、ザイルによる滑落停止では、滑落担当がナイロン
ヤッケを着ていて、止まった時には背中がビリビリに
破れて使い物にならなくなった事もありました.
夕飯の味噌汁に入ってきた、富士山特有の火山岩の
粒と這松の味は....今でも忘れられません.

雪上トレーニング

山の日記
富士山西面”小御岳流し”での雪上トレーニング
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